友人に笑われながら生きたい。
周りの学生は着々と就活の準備を進めているみたい。
そんな中自分は図書館でイアホンを通してローカルのラジオを聴きながら洋書を読んでいる。目が疲れたら近くの公園まで牧場と丘だけが永遠と広がっている風景を観に行って一息つく。帰って来てまたコーヒーでも飲みながら本をゆっくりと読み進める。
このペースを乱さずに生きていけたらなあ...なんて考えながら、就職に向けていろんな、為に成りそう言葉を飾った表紙を持った教本をせっせと読んでいる皆をぼんやりと眺めている。
卒業後はどうするの?ってよく聞かれる。どうしよう?
ニュージーランドの何処かで働いて、お金を貯めて、英語教師のディプロマを取って、後は行きたい国を転々としながらやりたいようにやる。きっと楽しいなそれは。
そう言えば海外に来て英語を学びたかった理由は、自分の行きたいところに行って、やりたいことをしたいからだったな。
どこに行こう?ゴールドコーストはもう一度行ってみたいな。少し肌寒い日に地元の高校生ラグビーチームの試合を、ブラックコーヒーとチョコレートマフィンを両手に持って芝生の上であぐらをかきながら観戦するのは楽しかった。
またロサンゼルスのダウンタウンで建物の壁に描かれたスプレーアートを見ながら、日本、中国、メキシコの入り混じった街の風景を楽しむのも魅力的だな。
ハワイとかに行って、授業後はワイキキビーチのパラソルの下で夕陽が沈むまで寝そべってるのも良さそう。
うん。やっぱ生きてく上で旅は欠かせない。
取り敢えず、嫌なことを無理してやらず、好きなことは出来るだけ優先する。そんな人生を送ろう。まあ最低限やることはしっかりした上での話だけど。
いつか必ず壁にぶつかって迷うのだろうけど、またそれはその時に考えればいいや。
そんな事を言ったら友達は笑ってくれた。バカにしたのかもしれないけど、笑ってくれる友達が居て良かったと思う。
10年後もまた笑ってもらえるように頑張る事にしよう。